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EDとは?よくある原因と受診の目安・相談先をわかりやすく解説

明るく静かな診察室の待合 ED・中折れ・遅漏

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EDがくり返すなら、恥ずかしがらず泌尿器科へ

EDは、一度うまくいかなかっただけで当てはまる言葉ではありません。満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または続かない状態が、くり返し起こること。それがEDです。原因は体の側、心の側、その両方が重なったものに分けられ、高血圧や糖尿病などの持病が関係していることも。気になる状態が続くなら、恥ずかしがらずに泌尿器科などの医療機関に相談を。

EDとは?ガイドラインの定義をわかりやすく

EDは、満足な性行為に十分な勃起が得られない、または保てない状態が、続いたりくり返したりすることを指します。ED診療ガイドラインの定義で、勃起障害や勃起不全とも呼ばれます。たまたま一度うまくいかなかっただけでは、EDには当たりません。年齢とともに割合は高くなります。

EDは、英語の「Erectile Dysfunction(エレクタイル・ディスファンクション)」の頭文字をとった言葉です。日本語では「勃起障害」「勃起不全」と呼ばれます。

日本性機能学会と日本泌尿器科学会が共同で編集した「ED診療ガイドライン」(第3版・2018年)の定義は、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」。カギは「続いている」「くり返している」の部分です。たまたま一度うまくいかなかっただけでは、EDにはなりません。

同じガイドラインでは、どの調査でも共通して、年齢とともにEDの人の割合が高くなることが示されています。

EDのよくある原因は?体・心・その両方

EDの原因は、血管や神経など体の側、不安や悩みなど心の側、その両方が重なったものの3つに分けられ、多くは混ざっているとされます。加齢や男性ホルモンの低下、糖尿病や高血圧などの持病、肥満や運動不足、喫煙、けがや手術、薬の副作用なども原因に挙げられています。

EDの原因の3つのタイプ(器質性・混合性・心因性)を並べた図
体の側・心の側・その両方。多くの場合、原因は混ざっている(ED診療ガイドラインをもとに作図)

ガイドラインは、EDを原因によって3つのタイプに分けています。

  • 器質性(きしつせい)……血管や神経など、体の側に原因があるもの
  • 心因性(しんいんせい)……不安や悩みなど、心の側に原因があるもの
  • 混合性……体と心の原因が重なっているもの

実際には、多くの場合で原因が混ざっているとされています。日本泌尿器科学会の一般向けページが挙げている原因は、次のとおりです。

分け方 挙げられている原因
年齢・体 加齢、男性ホルモン(テストステロン)の低下
持病 糖尿病、心血管の病気と高血圧、慢性腎臓病と排尿のトラブル、神経の病気、睡眠時無呼吸症候群
生活習慣 肥満と運動不足、喫煙
そのほか けがや手術、心理的な要因や心の病気、薬の副作用

同じページでは、高血圧の人の41.6%、糖尿病の人の42%がEDだったという数字も紹介されています。EDは体全体の健康と関係するもの、という説明です。日本内分泌学会も、陰茎の動脈はとても細いため、動脈硬化(血管が硬く狭くなること)の初期でも影響が出やすいと説明しています。

EDで病院に行く目安は?4つのサイン

うまくいかない状態が続いたりくり返したりしている、高血圧や糖尿病などの持病がある、飲んでいる薬がある、気持ちの負担が大きい。この4つのどれかに当てはまるなら、泌尿器科に相談する目安です。薬は自己判断でやめず、受診のときに飲んでいる薬をすべて伝えます。

1. うまくいかない状態が続いている・くり返している

ポイントは、ガイドラインの定義どおり「続いているか」。疲れていた日に一度うまくいかなかっただけなら、心配しすぎることはありません。同じことが何度も起きているなら、相談を考えるタイミングです。

2. 高血圧・糖尿病などの持病がある、健康診断で指摘された

日本泌尿器科学会は「EDを自覚したら泌尿器科を受診してください。全身疾患の前触れかもしれません」と呼びかけています。持病がある人や、健康診断で血圧・血糖などを指摘されている人ほど、後回しにしないほうがいい理由がここにあります。

3. 飲んでいる薬がある

薬の副作用がEDの原因になるケースも。だからといって、自己判断で薬をやめるのは危険です。受診したときに、飲んでいる薬をすべて伝えましょう。

4. 気持ちの負担が大きくなっている

ガイドラインでは、不安や落ち込み、悩みといった心理的な要因や、パートナーとの関係も大切な確認事項とされています。気持ちがつらくなっているなら、それも立派な相談の理由です。

EDで病院を受診するときに伝えること

受診では、いつごろからどんな場面でうまくいかないか、持病と飲んでいる薬、たばこやお酒・運動の習慣、気持ちの面で気になっていることを伝えます。ED診療ガイドラインでも問診で確かめる点とされており、前もってメモしておくと、診察の場で話しやすくなります。

  • いつごろから、どんな場面でうまくいかないか
  • 持病と、飲んでいる薬
  • たばこやお酒の習慣、運動の習慣
  • 気持ちの面で気になっていること

ガイドラインでも、問診でこうした点を確認するとされています。事前にメモしておくと、話しやすくなります。

EDのよくある質問

Q. EDは何科に相談すればいいですか?

A. 日本泌尿器科学会は、EDを自覚したら泌尿器科を受診するよう呼びかけています。持病で通院中なら、かかりつけの医師に話してみるのもひとつの方法です。

Q. 一度うまくいかなかっただけでもEDですか?

A. ガイドラインの定義は、十分な勃起が得られない、または続かない状態が「持続または再発すること」。一度だけで決めつける必要はありません。

Q. 20代・30代でもEDになりますか?

A. 年齢とともに割合は高くなります。それでも、ガイドラインのデータでは40歳未満にもEDの人がいることが示されています。年齢に関係なく、気になるなら相談してかまいません。

Q. 途中で勃起が続かなくなるのもEDですか?

A. 定義には「維持できない」状態も含まれています。いわゆる「中折れ」については、「中折れの原因」の記事で詳しく説明しています。

EDかもしれないと思ったら、体全体の健康を見直すきっかけに

EDは、満足な性行為に十分な勃起が得られない、または続かない状態がくり返し起こることです。原因は体・心・その両方。高血圧や糖尿病などとも関係します。体全体の健康を知るきっかけにもなるので、気になる症状が続くときは泌尿器科などの医療機関に相談してください。

次に読むなら:「男性更年期の症状とは」(40代からのサインと相談先)、「遅漏とは」(原因と相談先)

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