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この記事の結論
男性更年期(医学的には「LOH症候群」)は、男性ホルモンが減ることで、心・体・性機能にさまざまな不調が出る状態です。「なんとなく不調が続く」「疲れが取れない」「性欲が落ちた」といったサインが重なり、仕事や生活に影響が出ているなら、一人で抱え込まずに泌尿器科などの医療機関に相談しましょう。
男性更年期とは
男性更年期とは、男性ホルモン(テストステロン)が減っていくことで、女性の更年期と似た不調が出る状態のことです。医学的には「加齢男性性腺機能低下症候群」、略して「LOH症候群」と呼ばれます。
日本内分泌学会の一般向けページによると、男性ホルモンは中年以降、年齢とともにゆるやかに減っていきます。減る速さや時期は人によって大きく違うため、40歳代以降であれば、どの年代でも症状が出る可能性があるとされています。また、男性ホルモンの減少は、ストレスや睡眠不足の影響も受けると説明されています。
厚生労働省の「更年期症状・障害に関する意識調査」(2022年)でも、男性の更年期障害は「おおむね40歳以降に男性ホルモンの減少により、女性の更年期障害と似た症状が出るが、しくみが複雑で、まだ十分に解明されていない」と整理されています。
男性更年期の症状|3つのグループ
日本泌尿器科学会のサイトで公開されている「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年)では、症状は多岐にわたるとされています。大きく分けると、次の3つです。
| グループ | 主なサインの例 |
|---|---|
| 心の症状 | イライラ、気分の落ち込み、集中力の低下、眠れない |
| 体の症状 | 全身のだるさ、ほてりや汗、筋力の低下 |
| 性機能の症状 | 性欲の低下、ED(勃起が十分でない状態)、朝の勃起が減る |
これらは、ほかの病気でも起こることがあるサインです。当てはまるものがあっても男性更年期だと決めつけず、「しばらく続いているか」「生活に影響しているか」を目安に考えましょう。
40代から気をつけたいサインの見つけ方
1. 「なんとなく不調」が続いていないか
日本内分泌学会は、病気ではないのに中高年の男性で「なんとなく不調」「突然のほてりや発汗」などが続けば、男性更年期のトラブルかもしれない、と説明しています。数週間、数か月と続いていないかを振り返りましょう。
2. 質問票でセルフチェックする
男性更年期の症状を確かめる方法として、「AMSスコア」という17項目の質問票があります。厚生労働省の調査でも使われたもので、「イライラする」「疲労感が取れない」「性欲の低下」などの項目に1〜5点で答え、合計点を出します。合計が27点以上だと「軽度」以上の目安とされています。点数だけで判断せず、相談するきっかけとして使いましょう。
3. 仕事や生活に影響が出ていないか
厚生労働省の同じ調査では、更年期の症状がある40〜49歳の男性のうち、日常生活への影響が「とてもある」「かなりある」と答えた人は10.6%、「少しある」まで含めると30.6%でした。集中力が続かない、休日も疲れて動けない、といった変化は大事なサインです。
4. まわりの人から指摘されていないか
気分の変化は自分では気づきにくいものです。身近な人から「最近元気がないね」「怒りっぽくなった?」と言われたら、体からのサインとして受け止めてみましょう。
男性更年期の相談先
日本内分泌学会の一般向けページでは、男性更年期障害を「泌尿器科」の項目で解説しています。また、体調が悪く、血液検査で男性ホルモンが低い場合に診断されると説明しています。
| 相談先 | こんなときに |
|---|---|
| 泌尿器科 | 性欲の低下やEDなど、性機能の変化も気になるとき |
| かかりつけの内科 | だるさや体調の変化を、まず身近な医師に相談したいとき |
| 心療内科など | 気分の落ち込みや眠れない状態が強いとき |
相談する前に知っておきたい注意点
- 更年期に似た不調は、ほかの病気が原因のこともあります。自己判断で決めつけないようにしましょう
- 通販などで売られている「男性ホルモン」をうたう製品を、自己判断で使うのはやめましょう。厚生労働省は、医薬品の成分が見つかった健康食品などについて注意を呼びかけています
- 睡眠・運動・食事の見直しは、相談とあわせて自分でもできることです
- 気になる症状が続くときは、ひとりで我慢せず、泌尿器科などの医療機関に相談してください
よくある質問
Q. 男性更年期は何歳ごろから起こりますか?
A. 厚生労働省の調査では「おおむね40歳以降」とされています。日本内分泌学会は、40歳代以降どの年代でも起こる可能性があると説明しています。
Q. 女性の更年期とはどう違いますか?
A. 日本内分泌学会によると、女性は閉経前後に女性ホルモンが急に減るのに対し、男性ホルモンは中年以降ゆるやかに減り、時期や度合いの個人差が大きいとされています。
Q. 男性更年期とEDは関係がありますか?
A. 日本内分泌学会は、男性ホルモンの減少で起こる代表的な症状としてEDを挙げています。EDについては「EDとは?」の記事で詳しく説明しています。
Q. 相談するのが恥ずかしいのですが…
A. 体の変化を相談するのは、恥ずかしいことではありません。話しにくければ、症状をメモにして持っていくと伝えやすくなります。
筆者POVヘブンのひとこと
ここ1〜2年で、以前は毎日だった自分磨きの回数が、3〜5日に1回ほどに減りました。体調によっては最後までいけないこともありますし、寝ても疲れが取れない日も増えています。同じような変化を感じている人は、この記事を参考にしてみてください。
まとめ
男性更年期は、男性ホルモンの減少によって、心・体・性機能に不調が出る状態です。40代以降は誰にでも起こる可能性があります。「なんとなく不調」が続く、生活に影響が出ていると感じたら、気になる症状が続くときは泌尿器科などの医療機関に相談してください。

